東北の貴重な通年営業のキャンプ場今後の行く末

今日もどこかで野遊びを…

きっと、来年の春以降は

このキャンプ場にはもう足を運ぶ事は

なくなってしまうに違いない。

私達にとってそれほどの事件だった。 

大好きだった丸森不動尊公園キャンプ場が

私の知る不動尊公園キャンプ場では

なくなってしまう…そう思ったからだった。

牛タンを焼いてみたけれど味がしない

何せ…長年に渡ってこのキャンプ場を

切り盛りしてきた所長さんが

ご退職されるという話になっていたから。

所長さんとのお付き合いはもう何年も前

私達が不動尊公園に通い出して

何回目だっただろうか?

管理棟で受付の際に薪を購入しようと

「薪はありますか?」と尋ねた時に

「もっと美味しいのあるよぉ〜」

と返されたため、意味が分からず

「は?」と狼狽えた瞬間だった。

「マキはマキでも の・り・ま・き」

「魚が美味いのは い・し・の・ま・き」

会話としては完全にすべっていたが

その間(ま)の取り方が絶妙で

思わず笑顔になったもの。

以来、それまでここでのキャンプは

なぜか雨の日が多かったからさほど

好んで足を運んでいたわけではなかったのに

不動尊公園キャンプ場に来る事が

とびきり楽しくなったもの。

そんな事を思い出しながら

第一キャンプ場を眺めた。

「あのブルーシートはいただけないよなぁ」

とか

「うちのタトンカ寄付しようか?」

なんて話をよく妻としたものだったけれど

良くも悪くもこのローカルさも含めて

不動尊公園キャンプ場の良さだと

思うようになったのは

紛れもなく所長さんの力であり

今や敬愛してやまない彼がいなくなる

その事実が私達の心にポッカリと

穴を開けてしまっていた。

何年か前にこのキャンプ場の一等地

不動尊公園を象徴する木製の橋のたもとなのだけど

そこにドーンと一つの建物が建った。

この場所、わざわざ所長さんが手配してくれて

何度か私達も幕営させて頂いたもの。

多分そういう訳ではなかったのだけど

常連さんだけに開放されている印象があったから

何やら嬉しいやら恥ずかしいやら

そんな気分だったのを今でも思い出す。

もちろん

その一等地に張る事を楽しみにしていた

常連キャンパーさんの意向など

届くはずもなく。

木製の大橋のたもとにできた建物はサウナだった。

温泉ならまだしもサウナって…

以前からこのキャンプ場に通っていた

常連さん達からは一様に不評で

そりゃあそう。

あの橋のたもとからの景色は

所長さんが大好きだった景色

「◯◯さんごめんねぇ今度からここにテント張れなくなるんだよぉ」

力なく所長さんには謝られたもの。

なぜかは分からないけれど…

民間の業者がサウナを運営することになったのだとか。

もちろん価格が結構高くて私達キャンパーが

利用するには敷居の高い建物だった。

そこに幕を張るのが当時は

一種ステイタスでもあり

例えば2015年当時は

 

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キャンパーさん皆んながあの場所を

特別視していて例えば幕が大き過ぎて

サイト木枠に入らない

ノルディスクのアルフェイムなんかが

そこに張られてたりするのを見かけるたび

ちょっとだけ羨ましく感じたものだった。

「確かこのキャンプ場の経営って3セクか何かだったよね?」

誰かが話していた。

そもそもは多分、町所有の公園キャンプ場

それが不動尊公園キャンプ場

来場者数は年々右肩上がりで運営も

相当波にのっているこの時期に

わざわざ景色景観を変えてまで

何で民間がズカズカと入ってくるの?

常連さん達は口々に不思議な話だよねぇ

…と話していたのを記憶している。

乗っ取ろうとしてるんじゃない?

そんな話をする人もいた。

もちろんこのキャンプ場に人が集まる施設だから

決してマイナスばかりじゃないけれど…。

いずれにせよ、大人の事情という事なのだろうけれど

とっておきだったあの場所が

キャンプ場の管理ではなくなった時に見せた

所長さんの遠い目を今でも思い出す。

昨年10月にも同じような目をしていたもの。

台風による大雨被災したあの時

自らスコップを握り

重機を操りキャンプ場再開に向け

ご尽力を注ぐ所長さんの勇姿には

本当に心打たれたもの。

ニット帽がトレードマークの所長さん

「◯◯さんキャンプ場再開するからモニター宿泊来てね」

被災からわずか二ヶ月で一部営業再開となったのは

あなたの姿に心打たれたボランティアの

皆さんの多大な支援があったからこそ

この日、このキャンプ場でこうして

楽しめるのは全て所長さんのあなたのお陰だと

心から思っています。

このキャンプ場でその姿を見る事が

一番の楽しみだったから

来年は…足が遠くなってしまうと思うのです。

今や時代はキャンプ一色となり

一時代を作った方々が今第一線で頑張っている。

草刈り、枯葉集め、土木、木工

キャンプ場の管理は多岐に渡り汗をかく仕事も多い。

一方でこの波に乗れずオープンしたけど閑古鳥

そんなキャンプ場がある事も事実。

キャンプ場運営を一つのビジネスと考えた時

顧客満足度と価格相場を読み切れなかった所ほど

低迷している感があるのだが…トップの入れ替わりというのは

そういう部分も含めて梃入れが行われるケースが多い。

所長さんのいなくなる不動尊公園キャンプ場は

果たしてどう変わって行くのか?

所長さんが愛したこのキャンプ場が常連さんも新たなお客さんも

満足の行く形で運営されることを願うばかりである。

その行く末を春先まで見守ろうと思っている。

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Source: 今日もどこかで野遊びを…

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